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サイクリングにおける
〜 栄養補給を考える 〜

理屈ではこうなっている

そもそも運動というものは筋肉がないと出来ないし、筋肉にエネルギーを送ってやらないと動いてくれない。この筋肉には白い筋肉と赤い筋肉が有る。白い筋肉はグリコーゲンを燃料にして無酸素で乳酸を作る。と言うことは長時間の運動よりも瞬発的な運動用なのだ。一方赤い筋肉はグリコーゲンの他に脂肪を燃料に酸素を使って炭酸ガスと水を作る。いわゆる有酸素エネルギー代謝ってヤツだ。マラソンの選手はこの能力がべらぼうに高い。というのがおおざっぱな理屈なのだ。ほんじゃー脂肪をとってりゃ持久力が増すかというと、この赤い筋肉どちらかというとよく言えば縁の下の力持ち的な役割、悪く言えば鈍感ナノだ。だからこの能力はきょう明日の問題ではないのだ。だからマラソン選手は日夜このトレーニングをしていると言っても過言ではないのだ。と言うことはその日の食べ方で何とかなるのはどちらかというと白い筋肉の方なのだ。まあ、いずれにしたって「ない袖は振れない」訳だから自分の運動能力以上のことは無理なんだけど、とにかくエネルギー切れにならないサイクリング中の食べ方伝授なのだ。

実際にはこういうこと

まあ足代わりにトロトロ自転車に乗っている分には歩くよりも下手をすると楽な運動だからあまり「エネルギーがどうの」と言う問題にはならない。ところがもう少し積極的なサイクリングということになると運動の強さとしては早歩き、それこそ長い坂なんか昇っているときはマラソンをしているぐらいの運動強度になるわけだ。ってことはある程度の時間連続して乗っていると「エネルギーをどうするか」と言う問題になるわけだ。朝食べてつぎは昼食まで何も食べないではエネルギー切れになっても無理はない。じゃーどうやって摂取するかというと、先の理屈から行くとグリコーゲンが即効性も有り必要なのだ。グリコーゲンはどうすれば取れるのか、炭水化物(=糖質)とクエン酸を取ればいい。と言うことはご飯、バナナ、パン…+柑橘類と言うことになる。では脂肪はいつ採ればいいかというと、朝食のときに脂肪分を採っておくと後になってちゃんとエネルギーになる。だからと言って朝からとんかつ食べる人はいないと思う。要するに牛乳とがバターを塗ったパンとかチーズなどを摂っておくことになるわけだ。これぐらいなら食欲のない朝でも、何とかなるだろう。そこでもう一つ特徴を言っておくと脂肪はいくらでも体内に蓄えることが出来るが、グリコーゲンはそんなに蓄えが効かないということ。と言うことは「脂肪ならいくらでも蓄えがあるぜ!」と言う人でも炭水化物とクエン酸はこまめに採ればサイクリング当日のエネルギー切れは何とか避けられるわけだ。

汗をかけば「水」も必要だ!(副読項目-ハイドレーション[積極補水を考える])

水は直接的には「エネルギー」ではないけれど、やっぱり水がないと身体の諸機能は機能しなくなる。一般論から言えば「出た汗の量の半分を運動中に補給して、残りの半分は運動後に…」と言うことらしいのだが、問題は出た汗の量はほとんどわからないと言うことなのだ。この辺をおおざっぱに把握するなら真夏に汗が絶え間なく出てシャツがほとんど汗まみれの状態なら1リットルから1.5リットルは出てしまっていると考えられる。と言うことはこの段階で500〜750mlと言うことになる。でもいくらなんでもサイクリング中にいっぺんにこんな量を取ったらやっぱり多い。と言うことはごくごく飲み干す感じよりは「補う」感覚なのだ。汗を目一杯かいたときはそれ以上に気をつけなくてはならないのが「体温の上昇」なのだ。要するに体温を下げようとしているから精神的にはがぶ飲みしたくなるのだ。それゆえ外気温が低いときは爆発的に飲みたい衝動は起きないのだ。だからめちゃくちゃ水が飲みたいときはまず、一気に飲み込まないで口の中にとどめてから、飲み込む事だ。それと飲む以外にも首、わきの下、太股の内側などを水で冷やすことも大事だ。と言うことは体内へはゆっくりと、体外にも給水をと言うことなのだ。もっともこれは真夏の対策なんだけど、春、秋などにも「へばり気味」のときにも首を冷やすのは有効だ。

まとめるとこういうこと

一般的には食べると言うと、朝・昼・晩ということなんだけど、サイクリング中に「おなかがすいてきた」という時には、すでに遅し。このタイミングで食べてもすぐにエネルギーにはならないから、調子が出なくなる。かといって満腹状態でもやっぱり調子が出ない。ってことは早めにエネルギーになるモノを少しずつ食べて行くのがベスト。水分に関しても同じ事、少しずつなのだ。と言うことは小休止と言ってもただ止まって休むことも大事なにだが、せっかく止まったならエネルギー補給をお忘れなく。お昼ご飯時には好きなものをいろいろ食べてもいいんだけど、このときは少し長めに休みをとる。当然「満腹」にはしないほうがいい。

追 加 キャラメル・チョコレートはターボ?エネルギー
炭水化物+クエン酸がいいことはわかった。じゃー直接糖分を補給すると、プロセスが省けるわけだからどうなるか、経験的にはたしかにエネルギーにはなる。エネルギーに余裕が有るときならたしかによく効く。ところがエネルギーが切れてからの補給では後が少々辛い。




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